初心者がブレーキフルードを空の状態から入れた後にエア抜きをしてみた
2020/08/24
※この記事ではマスターシリンダー側のバンジョーボルトにエアフリーバンジョーを使ってます
GN125-2Fなんですが、マスターシリンダーのピストンが戻りきらず、ブレーキランプがつきっぱなしになってしまっていた。
ピストン内部を分解して修理しようかと思ったけど、対応してるマスターシリンダーとブレーキレバーのセットが、タオバオで悪くなさげなものがセールで約300円とかいうふざけた値段で売っていたので、これ丸ごと交換したほうが良いだろってことで交換することに。
(しかも謎にマスターシリンダーだけ2個届いた。)
ついでにブレーキホースも5年前製造のものだったので、興味のあったメッシュホースと交換することに。
これもタオバオで、95cmで色とバンジョーアダプタの角度を指定(0-28)して400円ほど。
というわけで、結果的にフロントのブレーキフルードが空になったゼロの状態から、フルードを入れてエア抜きをする状況になった。
目次
現在ついているブレーキホースとマスターシリンダーを外す
エア抜きの要領で、キャリパー側からブレーキフルードを抜いた。
ブレーキレバーを数回握って圧縮かけて、キャリパーのブリーダープラグを開けてフルードを放出、動きが止まったらブリーダープラグを締めてからブレーキレバーを握り直す。
を繰り返してフルードがブリーダープラグからでなくなったのを確認したはずだけど、結果的にはブレーキホースの中にそれなりの量が残ってしまっていた。
後はキャリパー側のバンジョーボルトを抜いた時も、それなりの量がでてきた。
といってもウェス一枚で吸収できる量だったのでセーフ。ブレーキホースは取り外したらすぐに袋なりに入れておいた方がよかった。
ブレーキフルードは水に溶けるといっても、アスファルトの上に落ちてしまったら、それなりの量の水を流さないと、滑って危ない。
ブレーキホースを回収したら、マスターシリンダーも取り外して、新しいマスターシリンダーを取り付けておく。
どうやら空の状態からブレーキフルードを入れた後のエア抜きは難しいらしい
「正常に動作していたブレーキフルードの入換後のエア抜き」と「空の状態からブレーキフルードを入れた後のエア抜き」は難易度が全く違うらしい。
前者はケアレスミス以外での失敗談は少ないものの、後者は何時間やってもダメだったという失敗談が本当に多い。
その原因は、空の状態からブレーキフルードを入れた時のエアーが溜まる場所の多さとのこと。
1.ブレーキキャリパー
2.マスターシリンダー付近
3.バンジョーボルトなどのつなぎ目の隙間
1のブレーキキャリパーから送り出せるエアーは、ブレーキレバーをひいて圧縮をかければ押し出すことができる、簡単。
問題は2と3で、ここのエアーがなかなか抜けなくて苦戦するパターンを多くみかけた。
ここでハマると、半日以上ブレーキレバーを握り続けてもエアーが抜けないとか地獄らしい。
1と2はキャリパー側からではなくマスターシリンダー側から抜けるエアーとのこと。
なので多少残っていても、走行中の振動などで基本的には勝手に抜けてくれるんだけど、そもそもここにエアーがたくさん残ると、ブレーキレバーが固くならないから走行すること自体が無理だという。
で、これを解消してくれるのが、エアフリーバンジョーボルトという存在。
キャリパーについているエア抜き用の穴(ブリーダープラグ)を、バンジョーボルトに取り付けたという便利アイテム。
これをマスターシリンダーのバンジョーボルトと置き換えると、マスターシリンダー側から吸引してエア抜きができ、キャリパー側から抜きづらいエアーも簡単に吸えるとのこと!(多分こんな感じ)
これがあれば注射器とか特殊な工具がなくても簡単に完了するらしい。
アリエクスプレスで300円ほどだったので、買っておいた。
また、クラッシュワッシャーの使いまわしや不適合によるエア噛みもよくあるとのこと。
クラッシュワッシャーは基本的にはバンジョーボルトに付属したものを優先して使うと良いらしい。
バンジョーボルトのトルク管理
ブレーキホースをキャリパーとマスターシリンダーに接続したら、手回しでバンジョーボルトを締めて仮止め。
ハンドルを切って、ブレーキホースの取り回しに問題がなければ、バンジョーボルトを本締めするわけですが、重要なのが締め付けのトルク管理。
今回はマスターシリンダー側のエアフリーバンジョーボルトはアルミ製なので、20n-mほどで締め付ける。
キャリパー側はそのまま純正を再利用するので、スチール製なため、約30n-mほどで締め付ける。
この日のために用意しておいたトルクレンチ、なんとソケットサイズがあわず!
といっても、前日に作業をしたオイル交換のドレンボルト27-nmの締め付けでトルクレンチを使っていたので、その感触を頼りに、まずはキャリパー側から締め付けることに。
感覚としては、レンチで強い力を入れずに回らなくなってから、90度弱くらい。
角度もだけど、クラッシュワッシャーがなんとなく潰れた感じがわかったので、それを目安にして、潰れきってからキュッと少し締め付ける形で完了。
アルミ側は回らなくなってから45度くらいを目安にしようとしてたけど、それよりもクラッシュワッシャーの締付けの感触を頼りに、バンジョーボルトがガチっと動かなくなったくらいからほんの少しだけ締め付けて、びくともしなくなったのを確認して完了とした。
どちらも、バンジョーボルトがガチッと固定された感触を頼りに、締め付けすぎないように注意をして、手締めで完了としてみた。
自分は初心者なので危ういけど、トルクレンチでの正常なトルク管理も大切だけど、こういう感覚を意識して身につけるのも大切とのこと。
でもやっぱ初心者はトルクレンチでしっかりとトルク管理すべきだよね。
エア抜きその1 とりあえずブリーダープラグを締めたままブレーキレバーを握る
ブリーダープラグを開けなくても、圧縮をかけようとするだけで、マスターシリンダー側から抜くことができるエアーがぼこぼこと出てくる。
この時、かなり大きい泡が勢いよく出てきてフルードが爆発するみたいになるので、必ず蓋かなにかしておく。
エア抜き全般で言えることだけど、ブレーキのレバーはそれなりにゆっくり大きくを意識する。
細かく早くをやると、泡も細かいのが発生してしまうため。
大きな泡がでて、フルードが減っていって、また泡がでてフルードが戻ってというのを何回か繰り返す形となる。
泡がでなくなるまでやる。5分くらい?
エア抜きその2 マスターシリンダー側のエアフリーバンジョーのブリードキャップからエア抜き
キャリパー側と同じ要領で、エアーがでなくなるまでやる。
この際、キャリパー側はまだ閉めた状態。
時間かかるかなって思ったけど、結構、すぐにエアーは出なくなった。
エア抜きその3 キャリパー側からエア抜き
最後にキャリパー側から通常のエア抜きをして完了。
キャリパー側も意外とすぐにエアーがなくなったなぁ。
ブレーキレバー、ガッチガチに
「そうそう、バイクのフロントブレーキといえばこの感覚!」と心の中で叫ばずにはいられないほど、作業前と比べたら感動するほどの硬さとなった。
というか300円にしては握り心地とか悪くないというか良い。
よく言われる「ブレーキの効きがよくなったわけではなく、効かせ方が改善した」というのはまさにその通りで、安心してブレーキをかけられるようになった。
ただ、マスターシリンダーとメッシュブレーキホースを同時に交換してしまったため、メッシュブレーキホースの効果はよくわからず。
そもそも、GN125-2Fの新品での効き具合も知らないため、比較による満足感がわからなかったのは残念。
というわけで、エアフリーバンジョーのおかげで、初心者でも空からのブレーキフルード補充が正常に完了しました。
気になる点といえば、ブレーキホースが完全に固定という形ではなく、少しブラブラとしている点。
恐らく問題はないだろうけど、しばらくは乗り始めにブレーキの手応えが正常かどうかを注意していこうと思う。
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