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昔の記事は上手く表示されないかもしれない。

明日からでもテレワーク!簡単・無料の「Chromeリモートデスクトップ」

   

今回紹介するテレワークの実装方法は、中小企業などテレワークのインフラ整備に費用も時間もかけられない企業におすすめ。

タイトルそのままなんですが、ChromeリモートデスクトップというGoogleが無料で提供するリモートデスクトップサービスを活用したテレワークの紹介。
Chrome リモート デスクトップを使って他のパソコンにアクセスする – パソコン – Google Chrome ヘルプ

リモートデスクトップという「自宅から会社のPCにアクセスをして、会社のPCをそのまま使うことで、自宅でも会社の環境そのまま実現する」ことでテレワークができます。
リモートデスクトップ – Wikipedia

以下、それぞれポイントを解説していきます。

リモートデスクトップを採用する理由は「簡単・最速・安価・セキュリティもそこそこ」

テレワークの手段に関しては、総務省からのPDFにも色々とまとめられていました。
テレワークセキュリティガイドライン 第4版 総務省 別紙3

上記PDF内の (イ) テレワークの方法に応じた対策の考え方 に紹介されている中で、中小企業などゼロ環境から最速でテレワーク環境を整備するのに思い浮かぶのが「パターン1 リモートデスクトップ環境」と「パターン6 会社PCの持ち帰り方式」の2択になるかと思います。
(パターン2~5の他にVPNを使った方法などありますが、ここらは実装に専門知識が必要な上に費用もそれなりにかかり、完了までに時間もかかるため、今回は除外。)

パターン6 会社PCの持ち帰り方式はおすすめできない

メリットは「自宅にPCがない社員にも対応ができる」のほぼほぼ1点のみ。

逆にデメリットは多い。
パターン6は一見簡単な様に思えますが、個人的には以下の主にセキュリティ面からテレワークには向いていないと考えます。
・社内機密を保存した媒体が個人宅に移ることによる盗難等の各リスク
・自宅のネットワークにウィルスに感染したPCが接続されていると感染する可能性があるなど、自宅環境のセキュリティの確認が必要

他にも、もし社内の共有ドライブなどネットワークに、自宅PCなど外部からアクセスが必要となった場合に、その整備作りに費用も時間もかかる。
他にも配送費用や、もしPCに修理なども含めて他者の作業が必要となった場合に会社に戻す手間なども。

パターン1 リモートデスクトップ環境がおすすめ

デメリットは「自宅にPCがない社員にはできない」と「ある程度の高速回線が必要」という点。
他には、環境によってはリモートデスクトップの見え方でわずかにぼやけが入ったりする「かも」なので、デザインなどで細かな色味や解像度を確認する業務に関しては事前に確認が必要かもしれない。
細かな点ではTab+Altなどの一部ショートカットキーが使えないなども。(設定で使えるようにはなる)

しかしメリットは多く
・社内のPCをそのまま操作するため、当然PC環境は会社そのまま。社内ネットワークにも別途の整備なくアクセス可能
・社内からPCを持ち出さず、他のネットワークにも接続しないため、セキュリティ的な安全性も高い
・自宅のPCはスペックが低くてもOK
・Chromeリモートデスクトップを使えば無料
・即日、簡単に実装可能
・リモート操作はPC(Mac/Windows/Linux)、スマホ(Android/iPhone)から可能

と、比べるといかにリモートデスクトップが有能かわかるかと思います。

最短1分で設定完了。Chromeリモートデスクトップの導入はとても簡単

技術的に難しそうに感じますが、設定はとても簡単。
必要なのは「Googleアカウント」と「Chrome」のみです。

会社PC(操作を受ける)側の設定

1.パソコンで Chrome を開きます。
2.アドレスバーに「remotedesktop.google.com/access」と入力します。
3.[リモート アクセスの設定] でダウンロード ページをダウンロード をクリックします。
4.画面の手順に沿って、Chrome リモート デスクトップをダウンロードしてインストールします。

自宅PC(操作をする)側の設定

Googleのログインは会社PCと同じアカウントでログイン。

1.パソコンで Chrome を開きます。
2.上部のアドレスバーに「remotedesktop.google.com/access」と入力し、Enter キーを押します。
3.[アクセス] をクリックして、リモート アクセスするパソコンを選択します。
4.別のパソコンへのアクセスに必要な PIN を入力します。
5.矢印を選択して接続します。

Chromeリモートデスクトップのセキュリティ面での安全性

まずはパターン6と比べたら、圧倒的に安全だと思ってください。
なので2択だとしたら、検討せずとも大丈夫です。

では、絶対的にみた場合の安全性はどうか。

外部からPCにアクセスが可能となる設定になることに対する懸念は?

これはそもそもwindowsで標準的に備わっている機能でもあります。
厳密にはwindowsオリジナルの仕組みとは異なる点はあるため全く同じではありませんが、似た機能と懸念はwindowsを使っている以上は存在するため、あまり気にしなくても良いと思います。

Chromeリモートデスクトップの信頼性は?

そうなると「ではリモートデスクトップの中でも、Chromeリモートデスクトップ自体は大丈夫なのか?」という懸念があるかと思います。
正直、具体的なプログラムの中身までは、私はわかりません。
なのでこれらのサービスを選ぶ時には、サービス提供元の信頼性になるのかな、と思います。
そういう意味では世界のITトップ企業のGoogleが提供するサービスなので、他の企業よりは信頼性があるのではないかと私は思ってます。

Chromeリモートデスクトップの3重のセキュリティ

Chromeリモートデスクトップは、GoogleのアカウントとPCを紐付けて、リモート操作をできるPCを管理します。

例えば会社PCでGoogleアカウントAにログインをし、その同じアカウントAにて自宅PCでログインをすると、同じアカウントAでログインをしている自宅PCと会社PCをリモート操作ができる。
(その際にリモート操作を受け入れる設定はPC毎に可能なため、会社PCでのみリモートを受け入れる設定にしておけば、自宅PCから会社PCは操作ができるが、会社PCから自宅PCにはリモート操作ができないという設定も可能。)

そのため、まずは「GoogleアカウントのIDとパスワードが必要」という時点で1つ目(IDとパスワード)のログインセキュリティ。
次に「Googleアカウントに二段階認証を設定」することで、2つ目(二段階認証を受け取るための携帯番号)のログインセキュリティ。
さらに「リモートデスクトップを接続するために10桁の数字パスワードが必要」という点で、3つ目(PIN番号)のログインセキュリティ。

と、3重にログインセキュリティが必要となるため、他のリモートデスクトップサービスと比べると、安全性は高い方だと思います。

費用も設定までの期間も設けれる企業であれば、もっと高いセキュリティのリモートデスクトップサービスは存在します。
ですが、これが即日・無料で使えるという点を考慮すると、とても素晴らしいサービスではないでしょうか。

Chromeリモートデスクトップの使い勝手

これも素晴らしく、PCのスペックと回線速度をある程度満たしていれば、遅延はほぼありません。
ローカルのPCと使い勝手はほぼ同じです。

リモート操作も、PCの電源さえ入っていれば、PCのログイン画面以前から操作が可能。
PCの電源はオフにならないよう、無操作時のスリープ設定はオフにしておく。
ディスプレイのPCへの接続は必要。
ディスプレイの電源はOFFでもOKな機種もあれば、ONでないとリモート時の解像度がおかしくなる機種もある。

テレワークの実現には自らの行動も必要なことも

例えば「テレワークは検討しているけど、腰が重くてなかなか実現してくれない」という企業もあるかと思います。
この場合、社員が待っているだけでは、テレワーク実現まで時間はかなりかかってしまいます。

テレワークを実現するにあたり、どんな懸念で進行が止まっているのか?

例えば社内に詳しい担当が不在で、よくわからずに技術面やインフラ費用面、セキュリティ面がどうなるか不明で止まっていることが多々あります。
このケースだと、上からよほど強い指示がない限り、他の仕事の後回しにされてしまい、進まないことがほとんど。
それなら、この記事のリモートデスクトップを提案すれば、無料かつ即日、簡単に実装できると認識してもらえ、一気に進行する可能性もあります。

技術的な実現さえできれば、後はテレワークに関する社内規定さえ作ってもらえれば完了だと思うので、自らが動いてみる価値はあるかと思います。

テレワークのさらなる普及に期待

今はコロナウィルスのせいでテレワークを導入せざるをえない企業が増えてるかと思うけど、これをきっかけにテレワークの有用性が知れ渡ると良いなと。

終身雇用制度な時代だった昔の「出社して労働の意欲を示すことが重要」というスタンスから、「成果で企業に還元することが重要」なスタンスに変化した昨今。
社員のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境づくりが重要。
毎日のストレスにもなっている「通勤」を削減できるテレワーク環境を整備することも、企業側が協力できる内容のひとつだと思います。

そして社員側も、そういった企業の姿勢に応えれるようなパフォーマンスを発揮する努力をすることで、win-winになれそうですよね。

残念ながら、未だに手を抜こうとすることに努力をしてる社員がいるのも事実。
身近な例だと、企業側がテレワークを検討している段階で、社員側から「テレワーク時の光熱費は払ってもらえるのか」「PCは用意してもらえるのか」「インターネット環境は用意してもらえるのか」などなど権利ばかりを企業に押し付けようとする社員が目立つことで、企業側も足止めを食らってしまったということもあった。
そういう社員にテレワークをさせて、悪い例が挙がってしまうと、企業側も推進しづらくなる。

なので、こういった新しい制度の浸透には、企業側も雇用者側も双方からの歩み寄りがとても大切だと思います。

テレワーク、お互いに信頼関係が取れている企業にとっては本当に良い制度だと思うので、本当にもっともっと浸透してほしい。

 - IT

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