格安SIM(MVNO)のおすすめやデメリット、どれだけ安くなるかなどの紹介
2018/09/07
振り返ると、日本の携帯キャリア(docomo / au / softbank)は相当アコギな商売をしてきたと思う。
3社競争をしようとせずに談合を選ぶことで、日本の携帯料金は世界でもトップクラスに高価になってた。
通信料もそうだけど、プランも携帯本体価格を含めた料金になっていて、本来なら2年で本体料金は支払いが終わってるはずなのに、2年目以降もわかりづらいけど本体料金を分割で払い続けているような設定になっていた。
でも今は格安SIMと呼ばれるMVNOの業者が増えてきて、価格も3大キャリアと比べると、本当に割安になった。
デメリットを含めても、携帯はわざわざ3大キャリアを契約している意味があまりない。
そこらの理由も含めて、色々と書いてみようかと思います。
目次
そもそも格安SIM(MVNO)とは?
簡単に説明すると、3大キャリアから通信網を間借りしている通信業者のサービス。
なので、例えばdocomoの通信網を使っているMVNOであれば、基本的に電波の強度や電話の繋がりやすさはdocomoを契約しているのと同じです。
格安SIMのデメリットは通信速度の強弱
唯一のデメリットとして、キャリアとの直契約とは違い、ネットのデータ通信速度に制限があるという点がある。
夜とかユーザーの使用が集中する時間帯にネットの通信速度が遅くなる時間帯もあるので、そこが唯一のネック。
この速度低下に関しては、業者によって具合が違うみたいなので、契約する前に口コミを調べたほうが良い。
ただし遅くなるといっても1~2Mbpsは出るので、個人的にはそこまでストレスは感じない。
ちなみに混んでない時は60Mbpsとか出るからビビる。下手な光回線よりも速い。
後はキャリアのメールアドレスも使えなくなるけど、これをきっかけにGmailなどのフリーメールに移行しておくことをおすすめする。
格安SIMのキャリアはdocomo系列を選ぶ
自分で使ってても、口コミをみててもdocomo系列が一番安定しているように思える。
au系列は3G通信が使えないとかいうひどい状態なので、避けたい。
今はLTEの4Gがかなり広がったけど、それでも3Gになる瞬間ってあるからね。
docomo系列を使う場合は、スマホがdocomoで契約したものか、他キャリアで契約してSIMロック解除をした機種しか使えないので注意。
SIMロック解除は契約中に行うと無料だしデメリットもないので、キャリアを使ってる人は早めにしておいた方が良い。
解約するとSIMロック解除が有料になったりするので注意。
格安SIMを使う場合はスマホ本体は自前で用意する
今まではキャリアと契約する際に携帯本体をあわせて購入してたけど、もうこのモデルは古い。
振り返ると、あれもまだ携帯本体が使えるのに、契約するたびに強引に新しい携帯を購入させられて分割払い契約させられる、ひどい内容だった。
格安SIMを契約すると、SIMカードのみが用意されるので、それを自分のスマホに差し込めばOK。
スマホ本体を買い換えるタイミングは、自分で自由に決められる。
スマホ本体はネットとかで購入すればOK。
例えばiPhoneだったら、新品は値下げが全くないのでAppleの公式から手数料無料の12回分割とかで購入する。
iPhone – Apple(日本)
アップルケアは、しっかりケースつけて全面カバーのガラスフィルムつけておけば、個人的には不要かなぁ。
落としやすい人は入っておいたほうがいいかもね。
ちなみにiPhoneは型落ちでよければ中古でも問題なし。
中古を買う際にはSIMロック解除してあるか、もしくはこれからできるかに注意すること。
MVNOに無料通話は無いが、専用のアプリを使っての定額通話のオプションはある
例えば自分が使っているみおふぉんの場合は、3分以内定額600円と10分以内定額830円のプランがある。
通話定額オプション | IIJmio
注意点としては、みおふぉんダイアルというアプリを通しての通話のみ定額の対象となるという点。
このアプリは普通の電話回線を使うアプリなんだけど、頭にダイヤルサービスのための固有番号を自動付与してくれるアプリ。
なので厳密にはアプリというか固有番号を頭につけたダイヤルのみが定額対象となる。
恐らく他のMVNOの定額サービスも同じくアプリ経由が対象なので、間違えないように注意。
これ結構わからない人多いんじゃないかなぁと思ってる。
格安SIMでどのくらい安くなるのか?支払総額をシミュレーション
以下の条件で1~4年をシミュレーション。
・docomo(キャリア)とみおふぉん(格安SIM)
・新規契約
・iPhone X 64GB(2018/08時点での最新機種)
・docomoは2年毎の定期契約、みおふぉんは最初の1年のみ定期契約
・docomoは5分以内通話無料、みおふぉんは10分以内通話無料
・通話料は無しと仮定
・データ量は3GB
docomoの場合
・スマホ本体
5,211円/月(全24回)
・カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)
(2年間の定期契約あり) 1,836円/月
5分超過分:20円(21.6円)/30秒
・ベーシックパック(〜3GBまで/ステップ2)
4,320円/月
・インターネット接続サービス
324円/月
・月々サポート(24回まで)
-2,376円/月
1年総額 111,780円
2年総額 223,560円
3年総額 301,320円(3年目からは77,760円/年)
4年総額 379,080円
みおふぉんの場合
・スマホ本体
9,400円/月(全12回)
・ミニマムスタートプラン(音声通話+データ3G)
(1年間の定期契約あり) 1,728円/月
・誰とでも10分&家族と30分
896円 / 月
10分超過分:20円(21.6円)/30秒
1年総額 144,288円
2年総額 175,776円(2年目からは31,488円/年)
3年総額 207,264円
4年総額 238,752円
差額は2年で約48,000円、3年で約94,000円、4年で約140,000円
計算してて改めて思ったけど、ホントにキャリアって未だにユーザーを騙そうとする手口が汚い。
計算せずにパッとみると、キャリアってスマホ本体半額とかアピールしてて、安くみえる。
けどこうやって計算すると、キャリアの高さがホントよくわかる。
今はスマホも性能が良いから、2年毎に買い替えとか、こういう情報に疎いライトユーザーほどもったいない話。
そもそも振り返ってみると、2年で買い替えという日本では普通なこの感覚自体が、キャリアに操作されて出来たものだと改めて思うわ。
格安SIMを使うようになれば、恐らくライトユーザーは3~4年で買い替えくらいになるんじゃないかな。
ライトユーザーほど冷静になって考えれば、新しいiPhoneに2年毎に10万円も出費して買い換える必要があるのか疑問に思えてくるはず。
おすすめの格安SIM業者
では格安SIMはどこでも良いかというと、そうでもないらしい。
自分が知ってる範囲で、おすすめのMVNO業者を挙げてみます。
前述した通り、docomo回線限定です。
というか調べてみたけど、やっぱみおふぉんで良さそう。
みおふぉん(IIJmio)
あまり聞いたこと無い方も多いと思うけど、プロバイダとしては昔から有名な企業。
派手じゃないけど堅実なイメージで、企業の姿勢として技術屋な感じが好きで、自分はここを選んだ。
自分と身内を含めると、5名ほどここ使ってるけど不満は特にない。
通信速度も遅く感じることはほぼないし、口コミも昔から平均的に良いものが多い。
他社の新サービスにも比較的早く対応するので、そういう点も嬉しい。
10分かけ放題も800円と安いし、攻守ともに良いと思います。
とりあえず安定を取るならここかな。
音声通話機能付きSIM みおふぉん|格安SIM/格安スマホのIIJmio
■モデルプラン
電話番号+データ3G 1600円/月
通話放題10分 830円/月
最低契約年数 1年
楽天モバイル
ここは安いし楽天ポイントも貯まる。
けど、通信速度が極端に遅くなるときがあるらしい。
妻がここ使ってるけど、まぁ普通に使えてると思う。
2年縛りにはなるけど、10分定額と月2Gで1980円は確かに安い。
ダイヤモンド会員だとさらに500円安くなる。
ただし、楽天は基本的に企業体制が情弱を騙す形にはなってるから、油断はできない。
なので総合的には「通信速度そこまで気にしないし楽天ポイントをなるべく貯めたい」という人にはおすすめというレベル。
■モデルプラン
電話番号+データ2G+通話放題10分 1980円/月
2年契約
ガチればキャリアの方が安いパターン
2chで格安SIMスレがたつと、必ず「iPhoneでもガチればキャリアの方が安い」という流れになる。
これは多分条件があって、例えば
・一括1円など低価格(実質x円はNG)
・1世代前、もしくは1ランクしたのiPhoneのみ(最新高性能機種は一括低価格にならない)
・下取りのiPhoneが必要
・契約後、ブラックリストに乗らない期間で最短で解約。キャリアによって期間に差がある
・運用は格安SIM
などという特殊な条件下の話となる。
軽く計算してみる。
2018/09現在はauが解約が短いらしいので、auで計算。
ネットの情報によると、auは123日以上利用してから解約するとブラックリストに載らないらしい。
携帯会社のブラックリスト条件まとめ!お小遣い稼ぎはauが一番!? | ユイの副業MNP塾
なので4ヶ月の契約と仮定。
・iPhone8 64GB 0円
・MNP転入出料金 (違約金なしと仮定) 6480円
・下取り用iPhone7 38000円
通話プラン LTEプラン 934円
データプラン LTEフラット 5,700円
インターネット接続サービス LTE NET 300円
割引 auスマートバリュー -1,410円/月
計 5,965円(税込)/月
・au最低契約4ヶ月 23,860円
・au解除料 10,260円
・格安SIM(みおふぉん)31,488円/年
1年総額 110,388円
2年総額 141,876円(2年目からは31,488円/年)
3年総額 173,364円
4年総額 204,852円
ちなみにiPhone8 64GBとiPhone X64GBとの差額は約34,000円。
そう考えると、この例でいうとあまり安くはない。
ただし一括0円も条件が色々とあるので、これにキャッシュバックがついたりすると、旧機種なら確かに安いのかもしれない。
多分、自分が見つけれていないだけで、キャンペーンとか上手くみつけると、お得になるんだろうとは思う。
けどブラックリストのリスクとか考えると、価格差に対してそこまでする必要があるのか?と考えると疑問。
auのピタットプランは2年毎に必ず新機種にする前提で考えると、多少安い
基本料金が2000円ほどからと、一見は格安SIMと同じくらい安く見えるauのピタットプラン。
auピタットプラン | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au
このプランのからくりは、携帯本体を2年で返却するという点。
なので「2年毎に新機種にしたいしスマホ本体を自分で売るのはめんどくさい」という方には悪くないかもしれない。
データ使用量を2GB以内と仮定して前述の条件で計算してみると、2年総額で約170,000円。
しかしスマホは手元に残らないし、次の2年もauの同じプランを使うのが前提。
スマホ手放す前提なら、iPhoneは2年経っても4万ほどで売れるから、まぁそんなに安いわけでもないかなぁという印象。
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