映画「ボヘミアンラプソディ」の感想。IMAXで見るべき!

※ネタバレあるかも

大ヒット上映中とのことで、見てきました。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』公式サイト 大ヒット上映中!
ボヘミアン・ラプソディ (映画) – Wikipedia

内容はご存知の通り、QUEENの中でも主にフレディ・マーキュリーの人生を描いた映画。
クイーン (バンド) – Wikipedia
フレディ・マーキュリー – Wikipedia

後述する理由で史実とは異なる点があるため、ドキュメンタリー映画とは違うとのこと。

とりあえず感想とか、気になって調べたことを書いてみる。

フレディの人生の孤独という切なさに泣いた

バンドの成功とは別に、同性愛者を含む様々な要因から生まれた孤独に怯えてきたフレディ。

クイーンというバンドが家族と信じてきたものの、バンドメンバーに家族ができることで、逆に孤独を感じるようになるフレディ。
お金をつかってパーティを開催して人を集めるものの、自分にとって信頼のできる人がいないことに孤独を感じるフレディ。
結婚後に同性愛者と気づいた後に婚姻関係を破棄したものの、生涯の親友として一番身近にいてくれると願っていたメアリーが他の男性との道を選び妊娠し、デジャヴの様に孤独を感じてしまい、最初にお祝いの言葉を出せなかったフレディ。
(フレディがバイセクシャル(男女どちらも恋愛対象)という表現でカミングアウトしたのはメアリーと婚姻関係を続けたかったため。しかしすぐにメアリーはゲイ(男性のみ恋愛対象)と指摘している。)

など色んな場面があった。

人生において仕事の成功も大切だけど、心から信頼しあえる自分以外の人を作ることが同じくらい大切ということを再確認する内容だった。

こればかりは縁だから、いくら成功してお金があっても手に入れれないもの。
フレディはクイーンとメアリーが自分にとってそういう存在だとわかってはいたけど、自分から離れていってしまうような感覚に耐えることができなかった。
だから嘘ではないかと疑いながらもポールの言葉に流されてしまい、結果的に色々な信頼も壊し、エイズにまでなってしまい短い人生となるなど、なかなかに切ないストーリー。

ポールと縁を切った後にメンバーに謝った後も、結局エイズだと告白して同情してもらうまでは前と同じ関係に戻り切れていなかった様な描写とかも切なかった。

最後のライブ当日に自分の人生との整理をするかの様に実家の家族と会ったりし、その後のライブ一曲目のボヘミアン・ラプソディの歌詞を見て泣いてしまいました。

フレディ役で主演のラミ・マレックの演技も相当よかった。
この人の、目の動きの演技でフレディの切ない心情を表現するのがすごかった。

この映画は音も重要だから、是非IMAXの音響の映画館で見てもらいたい。
最初はブルーレイになってからでいいかなと思ったけど、映画館で見てよかった作品。

後は、全体的に見せ方がとてもオシャレだった。
内容のまとめ方も、放映時間からするとこれがベストだろって思う。
見てる途中で中だるみする時間帯もなかったし、とてもまとまりの良い作品だった。

気になって調べた点とかトリビア的なこと

・映画の内容は史実とは異なる。この件については、監修したクイーンのメンバーが
「ドキュメンタリーじゃないから、すべての出来事が順序立てて正確に描写されているわけじゃない。」
「僕らは脚本を書いていないが、この映画でいくつかのを出来事が起きた時期をずらすことを許可している。20年もの出来事を2時間で伝えるためには、たくさんのことを圧縮したり、シャッフルしなくてはいけない。」
と発言している
参考: 「クイーン」B・メイ&R・テイラーが明かす、映画「ボヘミアン・ラプソディ」と事実の違い(映画.com) – Yahoo!ニュース

・フレディがエイズを知ったのはライヴエイド後と言われていて、メンバーに正式にエイズを伝えたのもライヴエイド後

・本編での歌声は主演のラミ・マレックの歌声、マーク・マーテルというカナダ人のシンガーの歌声、本物のフレディの歌声をそれぞれミックスしたりして作ったらしい

・フレディとメアリーは離婚している。原因はフレディのゲイのカミングアウトではなく、フレディの浮気

・フレディはゲイという表現をしていたが、実際はバイセクシャルだったらしい

・フレディがエイズを公表したのは死去する前日に自宅前にてスポークスマンを通じて

・フレディを裏切るポール・プレンターもフレディが亡くなる3ヶ月前にエイズで死去している(出典

・作品中ではライヴエイド(1985年)が最後っぽい描写だったけど、フレディの死去は1991年。ライヴエイド後から死去までにクイーンでアルバム3枚リリース、26公演のライブも行っている

・クイーンは今も健在。ベースのジョン・ディーコンは音楽業界から引退済み

フレディ・マーキュリー 人生と歌を愛した男 という2006年リリースのフレディのドキュメンタリー映画が他にある


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