hycko.blog

昔の記事は上手く表示されないかもしれない。

シエンタへのPIVOT 3-DRIVE AC(クルコン・スロコン)の取付方法と感想

      2017/01/27

シエンタのアクセルって個人的には結構敏感で、走り出しにグイっといったり、高速で100km/hを維持しようとしてもアクセルワークが結構だるかった。

で、前々からクルーズコントロール(クルコン)が欲しいと思ってたんですね。

クルコンというのは一定速度をキープするための装置で、例えば100km/hの時にボタンを押すと、そのままアクセルを離しても100km/hをキープしてくれる。
ブレーキを踏む or クルコンのボタンを再度押すと解除となる。

さらに一定の速度で走行するということは、最低限のスロットルを自動制御してくれるということなので、無駄にアクセルをあけることもなく、結果的に燃費改善につながるとのこと。

後付もできると聞いてたので適当に探してみたら、よさ気なのが表題のPIVOT 3-DRIVE ACという商品。
オートクルーズ付スロットルコントローラー "3-drive・AC" 製品詳細 | PIVOT

この商品、クルコン以外にも色々とできるんです。

PIVOT 3-DRIVE ACのクルコンは実はオマケで、メインはスロットルコントローラー(スロコン)だったりする。
スロコンというのは、アクセルを踏むスロットルのコントローラーで、目的に応じたスロットル操作ができるようになる。
下の図がわかりやすい。

tha_tc_data

大きくいうと、オートマのギアを変則させるときの回転数をコントロールして、さらに燃費をよくする走行だったり、逆に燃費を犠牲にしてでも馬力がでるような走行ができるようになる。
だから街乗りでは馬力はいらないからエコドライブのスロコン設定にして、逆に高速とか馬力が必要な時は馬力重視のスロコン設定にするといった乗り方ができるようになるわけです。

スロコンで運転が楽しくなった!

これはつけてよかったパーツだと思う!

スポーツ走行のSP7にすれば、シエンタとは思えない加速も楽しめるし、普段はECO5のスムーズな走行でまったりとできる。

SP7にすると、スーパーチャージャーでもつけたのかと錯覚するような加速が楽しめる。
しかし、その分エンジンをブン回すので、もちろん燃費は悪くなる。

燃費重視のECO5にすると、普通のアクセルの踏み具合で、立ち上がりの30km/hくらいまではエンジン回転数を2000rpmくらいまで使うけど、以後はエンジン回転数を1000rpmくらいを上限として、徐々に加速をしてくれる。
緊急時対策?として、奥までアクセルを踏むと、2500rpmくらいまでエンジンをまわしてくれて、馬力を出してくれるモード。
シエンタはCVT(無段変速機)なので、1000rpmのまま変速せずに加速していく様がなかなか楽しいです。
ようやくCVTの本領を発揮といった感じがしました。
加速は決して早くはないけど、回転数を低回転で維持しながら加速する分、変速ショックも感じないし、意外と途中から力強く加速もしてくれ、坂も登ってくれるので、自分は普段使いはECO5でも問題ないです。

そうそう、変速ショックといえば、シエンタってノーマルで乗ってると、ブレーキかけて停止する前の回転数が1000前後の時にたまーにガクってエンブレがかかるんだけど、このスロコン使ってると、それがなくなった。
ノーマルモードだと再発するけど。

個人的にはSP7の加速よりもECO5の回転数の制限によるスムーズなドライブが楽しい。
自動で低回転をキープしながら加速してくれるので、同乗者も揺らすことなく誰でも丁寧な運転ができてしまいます。
身近に酔いやすい人とかいたら、それ対策にもECOモードは良いかもしれない。

ちなみにネットで他の人の設定を見てると、普段はECO2~3で走ってる人が多いみたい。SP使う時は4~5。

個人的にはECO4が一番バランスいいかなぁと思った。
急加速もいけるし、普通に踏めばECO5に近い感じでまったりと走る。
とりあえずECOを試すなら、4をおすすめ。

燃費はまだ計測中なので、ある程度データが溜まったら記載してみます。
現状、街乗り(メーター読みで普段13km/Lくらい)の乗り方だと、ECO5にしてもあまり効果はないみたい。
まだ行ってないけど、恐らく普段から長距離運転や国道を多用する人に、ECOやオートクルーズは恩恵があるのかなと思ったりしてます。
ここらもまたデータ取れたら公開します。

※追記
約1年ほどECO4~5で運転してますが、燃費としては0.3~0.6km/Lくらいしか伸びてないかも。
街乗りメインで元々は11.3km~12.0km/Lくらいだったのが、11.6km~12.6km/Lになったくらいです。
でもまぁ11.3km/Lはほとんど見かけなくなったので、燃費向上は間違いなくあると思います。

クルコンで運転が超楽になった!

クルーズコントロールも便利で、ホントその速度でビタっと一定の速度で走り続けてくれる。
速度調整時に多少変速のショックはあるけど、概ね満足です!これも楽しい。

とはいえ使うのは高速くらいかな?下道では使わない。
下道はブレーキが普通にあるから、クルコンつかってエンブレ効かさずに走ると危ない。
無理に使おうとすると逆に疲れるしね。

高速では自分は出しても制限速度+15km/hまでと決めているので、その速度になったらさっさとクルコン設定して、バックミラーをみずに運転に集中してます。
後ろを気にしちゃうのって、上り坂とかで速度が落ちた後に立て直す時に無意識に後ろを見ちゃうから気になるんだよね。クルコン設定しておけば後は前だけ集中すればOKだから、気が楽。

1点注意は、クルコン中も右足はアクセルに軽く乗せておくこと。
理由は、急ブレーキに対応するためです。
右足をアクセル以外の位置においておくと、急ブレーキに対応できない。
意味があってアクセルとブレーキの位置関係はあるのです。だから右足は基本アクセルに軽く乗せておく。

前述したけど、クルコン時は速度キープのために回転数とかすべて自動でCPUが動かしてくれるので、クルコン中はECOモードなどは適用されない。
上り坂でスピードが落ちる時も、しっかりと自動で回転数あげて設定速度まで押し戻してくれる。

ちなみにクルコン中にアクセルを踏むと普通に加速して、アクセルを離すとクルコンが再度効きます。
ブレーキを踏むとクルコンが解除。もしくはクルコンボタンをもう一度押す。
クルコン中にさらに上の速度を設定しなおしたい場合は、クルコンボタンを押してキャンセルしてから、速度を上げてもう一度クルコンを設定すればOKです。

自分は関東から岐阜まで車で帰省することもあるので、このクルコンは高速道路で超絶便利な機能となりそうです!

以下はPIVOT 3-DRIVE ACの取付等に関して。

PIVOT 3-DRIVE ACが取り付けれないシエンタがある

これは後からメーカーに直接問い合わせて知ったことですが、シエンタの中にはPIVOT 3-DRIVE ACが使えない車種があるそうです。

具体的には「初期設定が完了できないシエンタ」はNGとのこと。

これはPIVOT的にシエンタの型番とかで今の所は判別できないらしく、中にはそういうシエンタの個体があるという返答でした。
なので、この原因が特定されるまでは、対応車種表にシエンタの名前は無いそうです。

ネット上で見てみる限りは「動かなかった」という報告は見ませんが、一応上記の理由で自己責任で取り付けをしましょう。

電装系触ったことがある人なら、取り付け自体はそこまで難しくはない

車速信号とリバースの線がどこか確認できれば、電装系が初めてでも挑戦してみてOKかと思います。
初めて電装系を触る場合は、とにかくギボシやエレクトロタップをしっかりと、絶対に外れないように接着してください。
ここらは初めてであれば、しっかりと動画とかみて、やり方を確認すること。

取り付けのポイントは

・ブレーキスイッチを抜いて、ブレーキハーネスの取り付け(簡単)

・ブレーキ線にギボシをつけて、ブレーキハーネスとの接続(簡単)

・アクセルコネクターを抜いて、専用ハーネスの取り付け(簡単)

・アース線の接続(簡単)

・車速信号線・リバース線との接続(ちょい難しいかも?状態により難易度がかわる)

くらいです。

自分は色々調べながらで、大体2時間くらいで取り付け完了しました。

PIVOT 3-DRIVE AC本体とシエンタ用のハーネス2種がセットのものを購入

シエンタのアクセルコネクターとのハーネスは TH-3A で、ブレーキスイッチのハーネスは BR-2 に適合してます。

楽天で3点セットで安くても16,500円くらい+納期5日とかだったので、サクっと買えてすぐ届くamazonで17,500円ほどで購入しました。

※追記
この商品に関してamazonは価格の変動が激しいようなので、楽天もチェックしてみてください。
楽天は送料含めて17,000円~が相場っぽい?
以下は楽天の検索結果のリンクですが、購入時にはセット内容を必ず確認してください。
シエンタの適合は
「アクセルコネクターとのハーネスは TH-3A で、ブレーキスイッチのハーネスは BR-2」
です。

「PIVOT 3-DRIVE AC TH-3A BR-2」の検索結果

ヤフオクだと別途でハーネス2種を揃えて11,000円くらいだったけど、アクセルとかに関連するパーツなので、ここは我慢して新品を使うことに。

設置前の下準備

本体のブレーキ電源(赤)とブレーキスイッチ信号(灰)は、ブレーキハーネスと接続するため、ブレーキハーネスに同梱されているギボシのオスをつけておきます。

20150327-01

後は本体の設置位置を決めるんだけど、自分はネット上で他の人がつけてるヒューズボックス前の小物いれにつけました。
運転中はそんなに見ないし、操作で手も届く位置だから、ここでよかったと思う。

この小物いれにつける場合は、小物いれに配線用の穴を開けないとつらいかもしれない。
というか辛かったので、自分は背面に穴を開けてそこから配線を通しました。
もし同じようにするなら、この作業も必要。

後、クルコンのボタンの位置も決めないといけない。
自分はとりあえずとして、ドアミラーコントロールの右側に両面テープでつけときました。
クルコンのボタンの配線は自由に取り外しできるので、後でも色々試せます。

ただ、本体とアース線・車速信号線・リバース線は本体から切り離しできないので、穴とかを通すのであれば、予め通して設置する必要があります。

以下は自分が行った設置方法の手順です。
開始前に、念のためバッテリーのマイナスは抜いておきましょう。

1.ブレーキスイッチを外して、ブレーキハーネスの取り付け

ブレーキスイッチ及びアクセルコネクターは運転席足元にあるので、まずは足元の内張りを外します。

この内張りは、プラスドライバーでネジ2箇所まわせばすぐ外れる。

それを外すと右下にアクセルコネクターが見えるけど、ブレーキスイッチの方が奥にあって作業がし辛いので、そっちから先に作業しました。

20150327-04

アクセルコネクターの上にブレーキスイッチがあります。

20150327-06

ヒューズボックスの左側にあるので、ヒューズボックス前の小物いれを外して奥をみるとやりやすいです。

20150327-02

コツとしては、ブレーキスイッチ自体は硬くついてないけど、外すためのツメを確実に押さないとハズレない。
ヒューズボックス側からマイナスドライバーを突っ込んでツメを押しながら、運転席の下側から左手を入れてブレーキスイッチを外したら、すんなり抜けました。

抜けたらブレーキハーネスを装着。
ブレーキハーネスからは4本線が出てるけど、シエンタは青と黄しか使わないので、残りの2本を簡単にまとめといた。

20150327-07

先ずはブレーキハーネスとブレーキスイッチの装着だけしておいて、本体との装着はまた後程。

2.アクセルコネクターを抜いて、専用ハーネスの取り付け

次は下にあるアクセルコネクターへの専用ハーネスの取り付け。

これは簡単に抜けるので、そのまま専用ハーネスを取り付ける。

で、専用ハーネスとアクセルコネクターはツメで固定ができないので、必ずしっかりとビニールテープなどの絶縁テープでハーネスとコネクターが外れないようにぐるぐる巻にして固定をする。
絶対に抜けないようにしてください。

20150327-08

ちなみにアクセルコネクターの土台の形状的に、同封されている結束バンドは使えないので、素直にテープで固定しましょう。

専用ハーネスは土台の方だけでなく、接続する両方ともテープで固定すること。

3.本体を仮設置し、ケーブルをそれぞれの方面に仮配置

接着する必要はないので、大体の位置に本体を置いて、各配線を接続予定の方面に伸ばしておく。

ここからの線の接続作業をすると、本体の位置は基本変更できないので、穴に線を通す場合などはしっかりと通して仮設置をしてください。

4.アース線の接続

自分は足元のアースポイントに接続。
下記URLの7項目「ETC付属の電源コードから出ているアースを、車両の金属部に繋げる」を参照。
簡単!シエンタにETC(CY-ET909KDZ)を取り付ける方法 | hycko.blog

5.ハーネス2種と本体の接続、及び運転席足元の整理

アース線を接続で、運転席足元側の作業は完了するため、アクセルハーネスとブレーキハーネスを本体に接続し、内張りなどを戻しておく。

シエンタの場合は、「ブレーキハーネスの青色が本体の赤線」「ブレーキハーネスの黄色が本体の灰線」と接続。
(他のトヨタ車と同じ)

6.車速信号線とリバース線の接続

これは車のセッティング状況によっても、どこに繋ぐかは変わってくるかと思います。

自分の場合は、オーディオ用に

KANACK [ カナック企画 ] カーオーディオ 取付キット NKK-Y42D
これを使っていて、ナビ用のコネクタが未使用だったので、それに接続しました。

20150327-10

ちなみにNKK-Y42Dの場合は「ナビ用コネクタの紫がリバース線」、「ナビ用コネクタのピンクが車速信号線」です。
本体の線はピンクがリバース線、オレンジが車速信号線なので注意。
なのでこの場合は「ナビ用コネクタ紫線に本体ピンク線を接続」「ナビ用コネクタピンク線に本体オレンジ線を接続」となります。

ナビ用コネクタのメスギボシ接続が空いてたので、自分は本体のリバース線及び車速信号線にギボシのオスをつけて接続しました。

このコネクタが無い場合は、シエンタのデフォルトのコネクタからそれぞれ取るそうです。
クラリオンのオーディオ取付PDFによると、ナビ裏にある5Pコネクタの真ん中が車速信号線、右端がリバース線とのことです。
エクリプスの案内はこんな感じで、パーソナルCARパーツの案内はこんな感じ。)

オーディオは外さずに、メーター系のカバーだけ外して作業してる人もいるみたいです。
20150327-09

メーターのカバーは手前に引っ張ればスポっと外れるので、簡単。

7.取説の案内の通り、初期設定を完了させる

これ必須です。
初期設定は絶対に行ってください。

車速パルス設定とレベル調整は、シエンタの場合はデフォルトでOKなはずです。

 - シエンタ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Comment

  1. Ichitaro より:

    2015年4月に中古車で初期シエンタを購入し、東京-九州間をすぐに移動することになったのでこのサイトで色々と学ばせて頂き同様のクルーズコントロールを入れることができました。有難うございます。おかげ様で1000kmを超える長距離もアクセルを踏み続けることなく移動することができました。次はアーシングをやってみようと思います。これからも記事楽しみにしております。

  2. hycko より:

    >> Ichitaro さん

    コメントありがとうございます。

    東京-九州は距離的になかなかですね・・・まさにクルコンが役立つ場面ですよね。
    自分の記事が少しでもお役にたてたなら、何よりです。ありがとうございます。

    アーシングは静音化の対費用効果としては満足できる内容だと思います。
    是非やってみてください!

  3. リュウジュ より:

    2014年式のシエンタダイスに装着したのですが、初期設定の2でEraとなり、設定が出来ない状態です(T_T)
    再度、各種配線の確認後に再チャレンジの予定です(;^_^A

    因みに、アクセル開度が踏まない状態で0.8で、完全に踏み込みで4.1と出るのですが……

  4. リュウジュ より:

    お騒がせしましたm(__)m

    全部外して、導通確認したら、アクセルに繋がる線が一本断線してました(;^_^A

    結線後、再度装着して、設定完了出来ました。

  5. hycko より:

    >>リュウジュさん

    コメントありがとうございます。
    また、確認が遅れてごめんなさい。

    無事にトラブル解決できて何よりです。
    他の方も同様のエラーが出た際に、解決の糸口になるかと思います。
    コメントありがとうございました。

    他のエラーで困ってる方は、PIVOTのサポートに電話をすることもおすすめします。
    かなり丁寧に相談にのってもらえます。

    先日も高速を走ったのですが、やはりクルコン・トルコン共に便利でした。
    もうこれ無しでは、特に高速はダルいですね。

    リュウジュさんも楽しんでください!

Message

記事に意見や感想、質問があれば、お気軽にどうぞ~
名前は無記入でもOKです

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

  関連記事

no image
旧型シエンタでクリープがなくなったのはスロットルボディ洗浄で解決した

暖気が完了すると、アイドリング時の回転数が500ほどまで落ちて、クリープで進まな …

埼玉運輸支局のユーザー車検が超簡単だった

メンテは普段からしていて、車の調子は特に悪くないと感じたので、ユーザー車検をして …

no image
シエンタ前期型(NCP8#G型)に多いトラブルやリコール情報を調べてみた

シエンタって10年近く前から現行と同じスタイルで販売している、なかなか息の長い車 …

no image
約6年ぶりに車のバッテリーを交換して実感した4つの改善点

※文中で「バッテリー交換により改善した」と記述してますが、正しくは「バッテリー交 …

no image
carrozzeria TS-V07Aの音が高音質すぎて感動

メインユニットをDEH-970にしたけど、スピーカーが純正のままで物足りない。 …

no image
中華モニターの毒電磁波は100円のアルミテープで遮断対策できた

フロントモニターとバックモニター用に買ったモニターがこれ。 2系統の映像入力 1 …

【失敗】シエンタの後ろ中央のブレーキランプ(ハイマウントストップランプ)を修理

※追記 不点灯再発しました!!!!!!!!!! なので、この記事は参考にならない …

no image
旧型シエンタ(NCP81G/85G)のエンジンオイルの量とか粘度のメモ

自分がよく忘れるのでメモ。 なお、内容はHKSのトヨタオイル適合表より抜粋 トヨ …

no image
音質の良いAndroidの音楽プレイヤーは、やはりPowerampか

※このページの音源はLame CBR 320kbpsエンコードでのmp3の音源を …

シエンタにアーシングをしたらエンジンが静かになった

アーシングというのは、アース用のコードを各箇所から直接バッテリーのマイナスに繋い …